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朝食後、いつも咲は自分の部屋に入って20分ぐらいして出てきて学校に向かう。
僕は、ジャージから制服にノロノロと着替えて学校に向かう。
ちょうど同じ時間に僕と咲は、家を出るが一緒に行く事はない。
咲は、自転車でサッと行ってしまう。
しかし、今日は、僕がノロノロと朝食を取っていたので2階に上がるのが遅れた。
咲の部屋の前を通って自分の部屋に入ろうとした瞬間、咲の部屋から声がした。
甘えるような声がした。
も、も、もしかして!
と思い咲の部屋のドアに耳を付けた。
「お…ちゃん、恥ずかしいよ…。」
ん?何だ?
と思っているとドアが開いて僕の顔面にぶつかった。
「おにい!いつからそこにいたの?」
咲は、何故か焦っている様子だ。
「今さっきだよ。」
咲の顔は赤くなって僕の頬を平手打ちした。
「おにいのバカ!」
そう咲は言って部屋を出て階段を降りて行ってしまった。
僕の顔面は、泣き面に蜂状態だった。
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