歪んだ愛情がとても綺麗だと感じた

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「小さい頃からずっと咲のことが好き…付き合って」 「…ちょっと考えさせて」 そんな言葉を聞いたのは、夏休みに入る終業式の日だった。 明日から夏休みだというのに、忘れ物をしてしまった私が教室に戻った時のことだった。 ''考えさせて''その余裕が私には余計憎かった。 彼女は私に無いものを全て持っていたから。 私ならすぐに返事をする…彼への想いは彼女より優っていると信じていた。
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