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「どうしたよ、それ?何?今さらイメチェン?元が可愛いし似合ってるけどさ」
「違う。寝癖、直らなくて」
仕方なしに訳を話してみた。
無論私がパンドラである、なんてのは言わないが。
「あー、そっか。歌夜、癖っ毛だっけ?普段そんな事ないって言うか、そう言う髪型って言われても違和感ないから忘れてた」
「普段は結構気にしてるからね」
「いやあ、また、私は男でも出来たのかと一瞬思っちゃったよ!」
ガハハ!とでも豪快に笑いそうな勢いで言われた。
「ないない。興味ないし」
私の周りに居る男は、子供っぽかったりだったり、その、なんて言うか゛ナンパな野郎〝ばっかりだ。
そんな奴等に女神たる私が興味が出るわけがない。
「前から思ってたけど勿体無いよね。それだけ可愛いのに」
「知らないよ。それに彼氏なんて作って目立つの嫌だし」
「やれやれ。花の女子高生が嘆かわしい話だ」
「あんた何歳だ」
明らかに15、6の女子高生の物言いではない。
「って言うか、あんたもさっきまでみたく゛そうやって〝たらそこそこイケるのに」
確かにこの彼女も黙ってるか、こうやって゛普通〝にしていたらモテる顔立ちだと思う。
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