0人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
いつか誰かとのやり取りその1
『……』
青年の冷たいなんとも言えない目が突き刺さる。
『……何かな?その目は?年頃なのだから、その、こう言った痛々しい言動は大目に見てもらえたら嬉しいわね
』
すっかり成長し大人びた彼女が言う。
『そうね。今だからはっきり言えるわ。あの頃の私はとても痛々しかったわ』
『……』
青年の見当違いの答えが返ってきた。
『違うわよ。見た目じゃないわよ。なんたら病?なんたら眼?ほら、所謂黒歴史ってやつかしらね……』
『……』
青年の心配そうな目が痛い。
『大人になった今は大丈夫よ。……ええ。話を戻しましょうか』
最初のコメントを投稿しよう!