第1話 こちらの世界にて。その1

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第1話 こちらの世界にて。その1

 かや 「歌夜。そろそろ起きなさい!」 水野 歌夜。 それが私の名前。 我が世界を漂っていた私に、現実の世界においでなさる母からの召喚の声。 つまるところ、夢の世界からこっちへおはよう。 学校へ行くため起こされるのであった。 「ふふ。仕方ない。起きますか」 災いの女神だって遅刻は嫌だから素直に起きる。 遅刻して目立つのは御免こうむりたい。 これより先は災いの女神から゛ただの女学生〝へと姿を変える私。 こうなれば地味で目立たない、が私の信条だ。
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