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チン
作り置きしてあった味噌汁を取り出し、炊いたご飯とともにリビングの机、レンが今さっき座った机に置く。
ずれろ、と真ん中で脚を開いていたやつを横にどける。
「あと30分で出発だからな~。」
「あと40分。」
レンは俺がいつも出るのが遅いのを見越して、早めに家にくる。
でもちょっと俺が布団から出るのが今日はおそかったな。
「レン、俺の服適当に出しといて。」
「えっ、めんどくさ。」
そう不平そうな顔をして横のレンは立ち上がり、ベッドのある部屋へと向かう。
めんどくさがり屋だが、なんやかんや面倒見がいいのだ。なんでも母親の手伝いをよくしていたから、勝手に動くらしいと以前話してくれた。
それに俺が服を選ぶのに(センスがあるわけでもないのに)時間がかかるのを知っているからだとも思う。
レンが選んでいる間に急いで食べて、出る10分前には洗面台に行かないと。
壁にぶらさがる木の時計をちらっと見ながら、もくもくと朝ごはんをつめこんでいく。
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