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次の日の昼前に新一が遊びに来た。
小雨がパラついてるらしく、白いビニール傘を手にしていた。
部屋に入ると室内を見渡し「うわあ、綺麗ですね。プラザとまったく違う」と言って新一はベットの横の籐椅子に腰をかけた。
『だろ、隣空いてるから引っ越して来いよ』と寝袋の上に置いていた紙タバコに火をつけながら誘うと「いやね今度メーフオソンに行くんですよ、そうですねえ、帰って来たら来ようかな」と新一は天井を見上げて頷いた。
「所で伊藤さん、昼飯食べました?」と壁の時計を見て新一は言った。
時計はもうすぐ正午を指すところだった。『いゃ、まだ』と応えると。
「じゃあ、どこか食べに行きませんか?」と新一は言った。
こんな日は道がぬかるんでいて靴底に泥がこびりつくので、できるだけ遠出は控えたかった。
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