コタツ上の空論

4/6
前へ
/6ページ
次へ
ん?ところでなんで数えると数が分かるんだろう?数えるって、どういうこと? そもそも数えるのに数って必要なのか?たとえば、羊を数えるためにはそう、ミカンがあれば十分だ。羊飼いは朝になると羊たちを柵の外に散歩や食事のために連れ出す。このとき、羊と同じ数のミカンを袋にいれて口を閉じておく。そして夕方になると、羊たちを柵の中に戻す。このとき、迷子になった羊がいると困るので、羊が柵の中に入る度にミカンを1つむく。ミカンが余らなければ、朝と同じだけ羊はいるということだ。もちろん、むいたミカンはその後おいしくいただくことにしよう。 なるほど、数が無くても数は数えられる。 数えるということは同じ個数だけあることがわかるということだ。 つまり数で数えても同じ事だ。1からその数えた数の個数と同じだけミカンがあることがわかる。 つまり厳密に言えば、数えると数がわかる、というのは間違いで、数えると、同じ個数だけあることがわかる、というのが正解だ。――
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加