2話
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ときおり、診察室の窓から雷光が差し込む。唯加の指先あたりで、キラリと反射した。 注射器を持ち、じっと針を見つめている。 電気も付けずに。異様な光景だ。もし、誰かが部屋をのぞけば、声も出ないほど慄くかもしれない。 間髪入れず、また青白く光った。 今度は指先ではなく、目元のあたりで光が反射した。
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