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席に座ると、近藤の顔から大量の汗が噴き出した。
今日も東京は真夏日。暑い中、外を歩いてきて立ち止まったからか、それとも目の前に刑事がいるから緊張しているのか、さすがにそこは判別できなかった。
アイスコーヒーはすぐに運ばれてきて、マスターは「ごゆっくり」と言って厨房に引っ込んだ。おしぼりで顔を拭いた近藤は「いただきます」と言って、ストローも差さずにゴクゴクと飲んだ。
「で、ご用件というのは……?」
その飲みっぷりに気を取られていた坂本に、近藤が少し怯えながら聞いてきた。
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