3話

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もしかして、自分はからかわれているのか。そんなこともよぎったが、すぐに打ち消した。 近藤に、そのようなことができるはずがない。 刑事の目が今になって突然狂うものか。 「非常に失礼なお話で恐縮なのですが、近藤さん、何か持病はお持ちでしょうか?」 すると近藤は、今度は豪快に笑い、大きく手を振って否定した。 「おかげさまで元気です。ただ、見てのとおり太っていますので、血糖値は心配ですがね」
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