4話

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4話

唯加は、診療所の待合室に座っていた。 いつもなら、子連れの親子でごった返している時間帯だ。わけあって数日前から休診にしていた。 木のおもちゃに窓から日が当たるが、なんだか物悲しい。おもちゃというのは、子どもたちが遊んでこそ輝くものなのだろう。 今日は特別な面会が入ったため、唯加は診療所にやってきた。スクラブには着替えず、Tシャツにデニムという普段の服装のままだ。
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