4話

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そして、この数日後、唯加の身に大事件が起きる。 唯加は暗い路地に佇み、民家の外壁に寄りかかっていた。 都内のさびれた下町で、街灯一本一本の間隔は広く、辺りを十分に照らし切れていない。 薄手の黒のサマーパーカーを羽織り、ボトムスは濃いグレーのデニムという出で立ちで闇に紛れていた。
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