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「は?」
コーヒーカップを手にした一貴が間抜けな顔でこっちを見ているが、仕方ない。
だって、解決してしまったんだから。
「わざわざ呼び出しといてなにそれ?」
ぎろりと睨まれると、びくんとカップを持つ手が大きく揺れた。
「ごめん。
その、……一貴は私が好きだよね?」
「う、うっさい」
ぷいっと視線を逸らした一貴の耳はやっぱり真っ赤になっている。
それだけで顔がにやついてきそうで困る。
「なら、いいんだー」
両手で頬杖をついて一貴の顔を見ていたら、そのうち顔を逸らしていた一貴の身体がプルプルと震えだした。
「……わかった」
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