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後日…
俺のスマホに、実家から電話が有った。
出てみると、相手は親父だった。
「親父じゃないか。どうかしたのか?」
「いやぁ、いきなり済まんな!
実は先日、母さんがお前の所に送った掛け布団な!
俺がお寺の檀家の奥さんから『お祓い』を頼まれた布団だったんだよ!
全く!母さんのおっちょこちょいにも程がある!
何か、『おかしな事』は起こってないか?!」
実家の寺で住職をしている親父の声は、上ずっていた。
何てこった……。
俺は、絶句した。
どうやら…
『何かが、
取り憑いていたのは』…
こたつでは、なく…
掛け布団の方だったようだ…。
~END~
表紙&挿絵イラストと題字/haoriさん
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