◆思い出す・・・

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申し訳程度に覆われているビキニをそっと払いのけると、美しい曲線の膨らみの中に一段と妖しい色を放ちながら顔を覗かせてくれる突起物が現れた。ボクは少し頬ずりをしてから、彼女にキスを施す。 少しつまんだり、唇で突起物の周りを周回したり、ちょっとだけ歯を当てたり、赤子のように吸い上げたりして遊んだ。 「んんん。」 少しばかり甘い声を立ててくれる。そうすると、またぞろボクはミホの唇を所望したくなるのだ。そんな折、ふと彼女の指先に目が行った。 「ミホちゃんは爪も長くないね。ボクはこういう普通の爪の人が好きや。お願いやから伸ばさんといてな。」 「大丈夫やで。昼間の仕事してる限りは伸ばされへんから。」 活字で表現するとわかりにくいが、ミホの話し方は少し舌足らずで甘えるような声。 それはそれで新鮮な趣きに感じていた。 ボクは長くない爪と白くて細い指を擁する彼女の手をボクの口元に招き、そっと手の甲に口づける。 「うふふ、そんなんするお客さんシンちゃんだけやし。ちょっとエロい。」 更にボクは彼女の上に覆い被さるようにして首筋の匂いを狩りにいく。もちろんキスを施しながら。やがてボクの唇は彼女の胸元まで降下する。 ふとしたことで、ボクのもう片方の手が彼女の大事な部分に触れた。 一瞬のことだったが、熱い憤りを感じたので彼女の目を見ると、かなり虚ろな表情をしていた。ボクは思わず指をクレバスに這わせていた。 「んんん。」 小さく漏れる声がボクを刺激する。 「いいよ。優しくしてね。」 初めは意味がわからなかった。やがてミホはボクの手を洞窟の入り口へと誘う。 小さなテントが張られているが、その上からでも明らかにしっとりと湿り気を帯びているのがわかる。 そこは神秘的とも言える場所だった。探検隊と化したボクの指は小さなテントの隙間から洞窟の入り口へと侵入を始める。温かさと湿り気を確認しながら。 いやいや、確認するまでもなく熱い泉が溢れ、ボクの探検隊を迎え入れてくれている。 ヒデちゃんから少し聞いていた。こういう風にして嬢と遊ぶのだと。しかし、ボクの本来の目的は洞窟探検ではない。ある程度の事実確認さえできれば満足するのである。 それでも久しぶりの感触を思い出したおかげで、ボクの中心部分はかなり直立不動となっていた。 「ありがとう、ごめんな。痛くなかった?」
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