◆進也の友だちとリナの友だち・・・

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虚ろな目をしたまま、進也を受け入れようとしているリナ。その銃口が洞窟の入り口にピタッと当てられた瞬間、リナは「愛してる?」って尋ねた。「すっごい愛してる。」と答える進也。あとはしばらく蜜月の時間だけが流れる。 しかし、温かいとはいえ狭い場所での確認は長くの時間を必要としなかった。ここでのふれあいはあくまでも遊びの時間。 もう一度二人で湯船に浸かり、再び体を温め直す。 「絶対大事にする。もうリナなしでは考えられへん。」 「うふふ。リナもシンちゃんのこと大好きやで。」 体が触れ合っているので、互いの高揚は治まることを知らない。温まった二人の体は、次のステージへのステップを望んでいた。 やや小柄なリナの体は、進也でも楽に抱きかかえられた。そしてそのまま寝室のベッドへ。すでに二人に纏われている衣装はない。 進也の唇は、リナの唇を離れると、先ずは首筋へ到達する。どうやら進也の鼻と唇はここの匂いを堪能してからでないと本領が発揮できないものとみえる。 次に進也の唇は豊かな丘陵の膨らみへと冒険を始める。いつもながら美しい曲線が進也の唇を待ち構えていた。 もちろん、頂点の碑にもあいさつを施す。優しく、そして時には歯を当てながら。異なる刺激が伝わる度にリナの体が反応していた。 そして進也の指は、とうとうクレバスを越えて洞窟の入り口に辿り着く。洞窟の奥では熱い泉が湧き溢れ、沸々と躍動していた。洞窟の入り口の上部にある呼び鈴を何度も刺激してみると、案の定、遠くから嘆くような声が聞こえてくる。その声に満足した進也は、リナをうつ伏せにして、今度は背後を攻めていく。ここをゆっくりと探検するのは進也も初めてだった。それにしても若い女の体というものは、全ての男がその美しさに翻弄させられるようにできているのかもしれない。 進也の唇と鼻は、やや平坦な柔らかい草原の香りを楽しみながら北上し、やがては出発地点の唇へと生還してきた。 すると今度はリナが動き出す。進也を仰向けにしたまま、リナの唇が進也の首筋から胸板へと旅を始める。筋肉隆々とは言い難いが、さほど太ってもいない進也の体をリナの唇が弄んでいく。 やがて真上を向いていた不動様へ辿り着くと、リナは祠の中へと招き入れた。そこには女神様が待っており、優しく不動様に絡みつく。 あまりにも甘い感触に不動様もじっとしていられない。
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