◆思い出す・・・

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常連客の掲示板の噂を見てみると、家族旅行に追随しなかった割とフリーになったオジサンたちはこぞって『エロチックナイト』にご訪問するらしいので、ゴールデンウイークや盆正月の期間は店が大盛況になっているということである。例え行ったとしても、まったり出来ないという予測が立ってしまうという訳だ。 やがてのんびりしたゴールデンウイークが幕を下ろすと、いつもの平日の喧騒が始まる。 そして、その平日の喧騒時、ボクは図らずもミホのおっぱいを思い出すのである。 しばらくは、ミホに会いに行くのは基本的に水曜日にしよう。とは言いつつも、ボクは彼女の肌が日に日にドンドン恋しくなるのである。 《二週間》 この間隔がボクを平常心に保たせるギリギリの期間かも。そんなことを妄想しながら、ボクは着実に二週間おきに通うことになるのである。 つまりは前回の訪問から二週間後の水曜日。ボクは確実に『エロチックナイト』の前に立っていた。時間は午後六時三十分。受付では、まるで御馴染みでもあるかのようにミホを指名する。 この日も店は空いていた。ボクの狙い通りである。 「やっぱりシンちゃんやった。そうやと思った。」 「ん?なんで?」 「だって最初から2セットでミホのこと指名する人なんてシンちゃんしかいてへんもん。」 入店して日が浅い彼女は、まだ多くの指名客を抱えていない。だから固定客のバリエーションもあまり多くないのである。 そんな中でいい感じで覚えてもらうに越したことはない。 「今度からもずっと2セットリクエストで来るわ。それがボクやっていう合図になるんやったら、おもしろいな。」 「えへっ。」 「そうと決まったら、後はまったりするだけやねんけど、やっぱりボクは匂いからかな。」 そういうとボクはミホの首筋とうなじの匂いを確認する。 すでに彼女はボクが匂いフェチであることを理解してくれているので、黙ってその体勢を提供してくれる。 続いてボクが求めるのは座り方だ。斜向かいの形で座らせてから、ボクの膝にもたれさせる。これを「シンちゃん座り」と名づけてみた。なんとも馬鹿なオジサンだ。 そして、間違いなくミホの着衣している小さなビキニの内側へと手を滑らせていく。 最初の会話は決まっている。 「さて、焼肉はいつ行く?」 「いつでもええの?」 「昼間やったら時間合わせられるで。」 「ほんなら、・・・」
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