◆ブログとお土産と我慢・・・

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ボクの次の予定は来週の水曜日。それまでに確認しておきたいことがあった。 以前にお店が提供しているブログサービスのことについて触れたことがあったが、他の嬢に比べてミホの更新頻度は見劣りするばかりであった。ここは一つネタを提供してあげよう。と奮起するのである。 まずは、彼女の趣味特技を再チェック。 なになに、趣味は買い物で特技が料理だって。買い物の趣味は女の子なら誰でもあるだろうし、ボクがそれを手伝えることは一つもないだろう。それに特技と記載されている料理だってホントかどうか疑問だ。 しかし、『ごま玉子』のお土産のときには、嬉しい反応をしてくれたので、ここから何かヒントがないか考えてみる。 なぜボクがこんなことを考えるかと言うと、彼女と恒常的に会話で使えるアイテムが欲しいからである。 年齢の差は世代の差。共通する社会事情も背景も異なるため、会話のネタには苦労する。普通は嬢の方がそのあたりを学習すべきところなのだろうが、如何せんボクはそのあたりもマメにできているようだ。彼女に学習してもらう分はしてもらうとして、与えられるものはできるだけ提供する。 いわゆる中年オジサンの努力の部分だけどね。 さては飲み会の翌週、会社で金曜日のミッドナイトの話題をヒデちゃんから聞きだそうと思い、廊下を歩いているところを見つけたので後ろから忍び寄り、ポンと肩を叩いた。 「やあヒデちゃん。あの後、例の店には行ったん?」 「ああ、シンちゃんか。行ったで、2セット。最後は最終電車が間に合いそうになかったから、残り十分か十五分ぐらい余して店を出てしもたけどな。」 「アホやな。ちゃんと計算して行かんと。ほんで、嬢のご機嫌はどうやったん。ヒデちゃんも久しぶりやって言うてたやん。」 「元々そっけない子やから、あんなもんちゃうか。最近はメールもやりとり出来てへんかったからな。それはそうと、シンちゃんの方はどうなん。あのときの娘とやり取りとかしてへんの。」 「そんなんできるって知らんがな。もっとはよ教えといてな。」 なんていうのはウソで、とっくに出来ている。しかも、ボクのお気に入りの嬢として通っていることも内緒である。 などと言ってる途端にミホからメールが入る。彼女からのメールだけは着信音を変えているのですぐにわかるのである。 「メールか?見やんでええのか?」 音だけ聞いて画面を見ようとしないボクに少し不信感を抱く。
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