◆ブログとお土産と我慢・・・

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この先輩には世話になったこともある。必要な書類であることも事実だ。ボクは泣く泣く残業態勢に入る。修正箇所は全部で五箇所。数字の計算間違いと文字の間違い。それぞれを実績と照らし合わせて修正する。 それを上司に確認してもらってハンコをもらう。ここまでがざっと一時間。早く終わらせて、店に行きたい自分との戦いである。 手っ取り早く修正した書類を東京へ送信する手はずを整え、キョトンとした表情の上司を会社に残して階段を駆け下りる。 店に着くころには、もうあたりは完全に夜の装い。 ぼちぼち季節は梅雨の終りかけ。雨は降っても日の入りの時間までが天候に左右されるわけもなく、朝は早くから明るく、夜は遅くまで明るい季節となっている。 それでも今宵の到着時間には、すでに太陽の姿は、その気配すら感じなかった。 ポタポタと残り雨のように雫が落ちている夜。 店の中ではすでにBGMが鳴り響き、店の前までその振動が伝わるほどに、かなりの音量で賑やかさを呈していた。 いつもの受付で、「ミホさんを」と指名してフロアに入る。 「シンちゃーん。」 と言ったがすぐにボクの腕に抱きつくミホ。 「どうしたん?」 それでもボクの腕にしがみついて離れない。 「なあんてね。」 なんておどけてくれるのかと思ったら、ボクに抱きついている腕の力がどんどん強くなる。 「どうしたん?」
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