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扉を開けると、中から黒い服を着たボーイらしきお兄さんが出てきて、お好みの嬢を受け付ける。
「いらっしゃいませ。女の子のご指名はどうされます?」
全くの不問な進也は秀雄に仕切りを任せるしかない。
「ここはどんなシステムなん。どんな女の子がおるん?女の子の一覧とかはないん?」
「初めての方ですか。でしたらこの中からお選び下さい。」
といって渡されたのがブロマイドのカード。
スタイルのみで顔が見えないように撮影されている写真のカードが5~6枚。今日はそれだけの女の子がスタンバイしているということだろう。
二人して初めての店なので、行き当たりばったりでいくしかない。秀雄は彼好みのスレンダー系の、進也はこれも彼好みのおっぱい系のブロマイドをそれぞれ引いた。
そして二人は、妖しい紫のゲートをくぐるのである。
進也のこのときの家庭環境はというと、妻とはすでに別居中で、まもなく離婚が成立する予定である。二人いる子供も高校生と中学生。流石に中学生には影響があるのかもしれないが、男の子ならばさほどでもないだろう、などと考えているようだ。
秀雄も既婚者であり、二人の娘がいるらしい。遊び人の彼のことだから、妻はすでに諦めているとかいないとか。
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