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もうボクの心臓ははち切れそうだ。
ますますミホにのめりこんでいく自分が少し恐くなるほどに。
そして本来のボクのお店訪問間隔に当たる週はお盆の真っ最中となる。
掲示板などの色々な情報によると、この期間は妻子だけを帰省させたオヤジ殿や行く当てのないオジサンのお客さんで店が一杯になるらしい。そんな処へわざわざ行きたいとは思わない。
もしお店がヒマだったら、ミホからメールが入るに違いない。その時に行けばいいかな。
焼肉屋の検索は終わった。
慌しかっただろうお盆も無事に過ぎた。特にミホからのヘルプメールはなかったので、ボクが救援に行くこともなかったようだ。
メールでのやりとりから翌々週の水曜日。ボクは何事もなかったかのように訪問する準備を始める。朝からシャワーを浴びて髭をあたる。後は順調に仕事をこなすだけだった。
会社ではヒデちゃんから色んなお誘いがあるんだけど、ボクは色々と誤魔化して彼の誘いを断っていく。流石に金曜日のお誘いだけは断りにくいけど、水曜日なら誘われる方が少ないのが好都合だ。
いつものように十八時きっかりに会社を後にして、二十分後には店の前でスタンバイできるのが、ボクの『エロチックナイト』の水曜日。
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