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「うふふ、前ンときもそうやった。それに、シンちゃんはお店に来るとき、ちゃんと身支度して来てくれる。そんなお客さんおらんし。ちゃんとしてる人ってわかるんやで。」
「あんまり褒められると、ホンマに手を出しにくくなるなあ。でも、またデートできるんやったらそれでもええ。土曜日が楽しみや。美味しいイタリアン探しといたげるからな。今日はまったりさせてな。」
ボクはミホの体を引き寄せて、彼女の美しいバストラインに頬ずりをした。その後で唇を奪いに行き、彼女の女神様への挨拶も怠らない。
ボクの右手はずっと彼女の小さなテントの中で弧を描くように踊っていた。ときおり、つぶらな石碑を指で弄ぶことも忘れない。
こうしてボクの九月の第一水曜日の夜は過ぎて行ったのである。
そして最後は、場内コールと共に現実の世界へと引き戻される。
「また今度の土曜日な。」
「うん、楽しみにしてるし。」
彼と彼女は誰知ることなく、自由にデートを楽しむ間柄に進展していくのである。
このあたりで進行を元の三人称に戻してみよう。
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