◆告白・・・

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「なあんや、結局みんな淋しがりなだけやんか。それやったらシンちゃんなおさら新しいパートナー探さなアカンのと違う?誰か宛はあるん?あるから別れたんと違うん?」 進也は少し見透かされた気がしたが、さもあらん、ミホ嬢とはまだ何の関係もなく、特に後ろめたいこともないはずだと自分自身に言い聞かせた。 「誰かええ人がおったら紹介してもらうわ。」 カウンターから乗り出して親方が進也に注進する。 「シンちゃん、お前さんももう四十やねんから、本気やったら急がなアカンで。ワシの親戚を紹介したろか。」 「親方、本気やないでしょ。それに親方と親戚になるんはちょっと考えもんやしな。」 「そうやでシンちゃん、きっと親戚になったとたんに会社辞めさせられて、店の手伝いさせられんで。」 「アホぬかせ、こんなど素人に店手伝わせたら、折角の評判が落ちてウチの店つぶれてしまうがな。」 親方も負けずに応戦してきた。 「心配してくれんのはありがたいけど、出会いは運命やしな。」 すると秀雄は心配そうな顔で進也の肩に手を乗せて、     
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