◆告白・・・

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「シンちゃんは出会いの場所へもっと積極的に行かなアカン。ホンマは女が嫌いなんちゃうか?キャバへ行っても大人しいし、セクへ行ってもチョボチョボで終わってるし。シンちゃんホンマはホモやろ?」 「やめてや。基本的な女好きはヒデちゃんと変わりないつもりやで。『エロナイ』もあのあと行ったって言うたやん。ヒデちゃんよりもちょっとシャイなだけやん。」 「じゃあ、まずそのシャイなところを克服するために今夜も『エロナイ』へ行こか。」 秀雄は得意気になって話の方向をそちらへと持っていく。 「結局そっちの話になるんか。でも、ボクのシャイの話とその話は関係ないやん。」 「あるんやなこれが。つまりはな、女と対峙するときの心構えとか手段とかを克服しておかんと、いざというときに尻込みすることになるやろ。せやからそんときのための練習やと思て、ああいうところに行っとかなアカンねん。」 正論性が有るのか無いのか解らないようなセリフだが、進也は進也は出来るだけ行きたくない。どうやって断ろうかと思っている矢先に親方が割って入る。 「シンちゃん、今日は行っといで。ヒデちゃんの言うのにも一理ある。ワシみたいな出涸らしはともかく、シンちゃんはまだこれからがある身や。なんでも経験やし、色んなことして女慣れもしといた方がええに決まってるやん。」
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