◆告白・・・

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後は体調管理と情報管理に気をつけるだけだ。特に秀雄にはシークレットな情報なのだから。火曜日は叔父の法要があるとでも言っておこう。 土日はゆっくりと部屋で過ごし、酒も控えた。久しぶりに健康的な週末だった。 そして待ちに待った火曜日の朝を迎えることとなるのである。 =JR大阪駅東改札口に九時半= それがミホとの待ち合わせの場所と時間である。 やがてミホが笑顔で現れる。 「おはよー!シンちゃん。」 今日もいつもと同じように可愛い。 「おはよー。今日もいつも通り可愛いね。」 進也は素直にそう感じたので自然と口に出た。 「うふふ。行こっ。」 今日はミホから積極的に進也の腕を組んだ。もちろん進也はまんざらでもない顔になる。 大阪駅から二十分ほど電車に揺られてから目的の駅に到着する。そして目の前にテレビでよく見た風景が現れるのである。 あらかじめチケットを購入しているので入場まではスムーズだ。 後はアトラクションの楽しみ方だけだが、ジェットコースターに乗れない進也は遊園地が苦手なのだ。それをどう克服してミホを楽しませるか、彼にとっては大きな悩みだった。しかし、どんなアトラクションがあるのかも良く知らないし、結局はミホの後ろについて行くしかないのだと諦めた。 流石に多くの人が訪れるだけのイベントパークである。見覚えのある映画のセットやキャラクターなどが目に飛び込んでくる。 「前にも宣言しといたけど、ボクはジェットコースターは苦手やからな。」 「うふふ、そうやったなあ。ええこと思い出してくれたわ。ほんならジェットコースターから乗ろか。」 進也はミホならそう言うだろうと思っていた。 いずれは通らなければならない関門である。進也も遊園地行きを承諾した時点で覚悟はしていただろうが、いざとなったら足が震えていた。 「もしかして、あの高いところから落ちるヤツも乗るん?」 「えへへ、もちろんやで。手えつないであげるさかい。一緒に乗ろな。」 「おしっこチビったら拭いてくれる?」 「いややで、チビらんように頑張ってな。」 平日でもあり、人が少ないとはいえ人気のアトラクションである。搭乗するまでに十分ほど並ぶ。並んでいる間の時間も怖い者からすれば地獄の時間だ。 やがて二人の順番がやってきて、コースターに乗り込む進也とミホ。進也はしっかりとミホの手を握っている。 「うふふ、ホンマに怖いねんなあ。」
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