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週刊夕日編集部
佐島渉がデスクでぼんやりしていると、スッと目の前にコーヒーが置かれた。
驚いて、見上げると、事務員の森美鈴が笑顔を見せている。
「美鈴ちゃん、どういう風の吹き回し? 」
「ん。いい記事書いて欲しいと思って」
「お、おう…」
美鈴がくるりと向きを変え、自分の席に戻ろうとするので、佐島は慌てて呼び止めた。
「美鈴ちゃん」
「はい? 」
「ちょっと意見聞かせてくれる? 」
「いいですよ」
佐島は急いで立ち上がると、コーヒーカップを持ち、打ち合わせテーブルへと移動した。
美鈴があとに続く。
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