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ドキュメンタリー番組
僕は、スタジオにいる。僕の冬山登山での体験が、怪奇現象番組として取り上げられた。カメラの前に椅子が2つ用意されていて、僕とMCがそこに座ってQ&Aコーナーで対話をするのだ。その収録で呼ばれたのだ。
まずは、俳優たちが演じた映像を見ることにした。僕が書いたシナリオ通りの演技を最後まで見た。映像が終わると、MCが僕に質問をした。僕は、台本通りの回答をした。
その後、霊媒師が例の山小屋へ行って霊を呼んで対話をする映像を流した。僕の目では見えなかった霊が画像に現れた。霊媒師の表情が変わっていった。素人目には恐ろしい対話である。
霊媒師が霊から引き出した情報によると、今から150年ほど前にこの山小屋に住んでいたのは、きこりをする父と一人息子であった。嫁に逃げられて、男二人で山小屋を住まいとして山から取れた物を麓の店に卸していた。
山菜やイワナ、柴、イノシシ・クマの肉・毛皮、和紙の原料、キノコなど金になる物を見つけては、それを麓まで行っては山へ戻る生活を送っていた。
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