或る夜のこと

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「……もう朝?」 ベッドからはまだ眠そうな、掠れた低い彼の声 振り返ると、彼が目を擦りながら私を抱きしめる 私の肩に顎を乗せ、耳元にキスの音。 視線を窓の外に向ける 「ごめん、起こしちゃった?ねぇ見て、外」 「あ、雪だ」 「うん。早めに家、出ないとね」
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