第2話 捜査一課で最も自由な男

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「洞察力もあり、気になる点を逃さない観察眼。そして警察官としての義務をはたしている。だが、凶暴性に長けており長らくコンビを組んだ私でさえも手に負えない。殺人鬼よりも恐い時がある………と」 課長の話を聞きながら、私はあの頃を思い出したかのように鼻で笑った。 「確かに彼の暴れっぷりには手を焼かされました。まさか捜査一課に入って2日目でそれを思い知らされる事になるなんて夢にも思っていませんでしたけどね」 私は続けて、捜査一課2日目の出来事について話し始めた。
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