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警視庁刑事部捜査一課……
「この度、池袋署から配属された霧咲絢奈君だ。皆、しっかりと彼女を育ててくれ」
捜査一課の長である、本多一課長が私を紹介すると、捜査員全員に自己紹介を述べた。
「霧咲です。まだまだ新参者ですが、よろしくお願いします」
挨拶を述べ、お辞儀をすると拍手がちらほらと聞こえた。
すると1人の男性が前に出てきた。
背は高く、キリッとした目付き、そして優しい笑顔を初対面の私に振りまいた。
「係長の池元だ。よろしく」
「君は池元の班に配属だ。今後は彼の指示で動いてもらう」
隣から本多一課長が言った。
「よろしくお願いします」
私はすぐに再び、頭を下げた。
「では、池元。あとは頼んだぞ」
「はい、一課長。ご苦労様です」
「ご苦労様ですっ!」
一課長が部署から退出するまで、捜査員全員が声を合わせて敬礼した。
私も最初は驚くも、すぐに皆に合わせようと敬礼した。
一課長が退出すると、池元係長が私に声をかけた。
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