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バスで通り過ぎる予定だったこの道、けれどこの雪では、ほぼ動いていなかった。
仕方ないので歩いていたら、同じ方向へ向かう友人に出会い、こうして切磋琢磨しながら、歩いているのである。
時折現れる空に星空を見つけ、ちょっと嬉しくなるけれど、すぐに厚い雲に覆われ、大粒の雪が降り出す。
そんな中を、やはり私たちは、どんどん歩いていく。
「美咲、決心はついたの?」
「どうかなぁ」
「私はね、美咲の事、親友だと思ってるから、それに今まで頑張ってきてたから、なーにも反対はしないよ! でも、自分で自分の決意がーー」
「ありがとう、でも大丈夫。きっと、大丈夫」
「そっか!」
じっと見つめながらも、歩みを止めない。
今止まったら、気持ちまで止めてしまいそうだったから。
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