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「塚…そんなのあっても俺の願いは叶えられない」
死んだ人間を生き返らせるのは世界の理に反している。
秋は心の中でそう思った
「そりゃそうだけど…」
夢が言いかけると、タイミング良くドアが開く音がした。
「あ、先生来た…」
夢がドアの方を振り返り姿勢を戻す。
担任の席に着けの一言で皆が一斉に自分の席に戻る
(そんなくだんねぇジンクスがあるなら叶えて見ろよ…俺の願い)
心の中でそんな事を思いながら外を眺める
そして少し外を眺めると担任の声を子守唄にして秋は空を見上げて目を閉じる。
どれくらい経ってからかはわからなかったけど
(「秋くーん」)
と桜の声が聞こえた気がした。
幻だと分かっていてもそれは間違いなく桜の声だった。
そのまま秋は眠さに意識を持っていかれてしまったらしい、即座にこれは夢だと気づく
「あきくーん?」
中学生位のショート髪の女の子が秋を覗く
「え?あ?」
(これはやっぱり夢か…桜は…死んだ…俺が桜に会いたいから…そう思っちまったから)
「行くよ?遊園地」
桜はあの時のように無邪気に秋の手を引っ張り出す
そして無理矢理走り出す。
秋もこの夢を楽しもうと桜に着いて行くことにした
。
その移動ルートはあの時のように当然電車だった。
時間も変わらない
(もし、これで少しでも変わった事をしたら未来は変わるのか…?)
そんな淡い期待も少しずつ出てきていた
(馬鹿らしい…)
そしてそうこうしているうちに運命の時間がやってくる。
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