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そのとき耳元でクニの声がした。
振りむくと半透明の3Dホログラフのクニが、ジャングルの上空に浮かんでいる。
「まだ20分近くあるんだろ。おれにも独立軍の派手な作戦見せてくれよ。おーい、みんなもきたらどうだ?」
クニの呼びかけとほぼ同時に、ジャクヤも夜のジャングルの高さ130メートルに出現した。高層ビルなら40階近い高度だった。ジャクヤは夜空のうえを歩きながら地上を見おろした。
「肉体なんて不便なものだな」
視線の先には生身の肉体で、この作戦に参加するジャン・ピエールの雲山改があった。
「こうしていくらでも、どんな場所にも存在できる。まるで戦場の神みたいやないか。おーい、マルミちゃんもきたらどうや」
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