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問いかける俺に、腕に残ったガラスを指で抜きながら ツヨッさんは言った。
「保健室……、ついて来てくれん?」
「お、おう……。ええで」
呆然とするジャカルタを残し、俺達は保健室に向かった。
結局その後もなぜあんな事をしたのか、ツヨッさんから口を開くことはなかった。
俺も、それを聞くのは何だか違う気がした。
ただ、もしもこの先ツヨっさんの身に何か困った事が起きたら、俺は全力で助けようと誓った……。
「島井と垣谷はどこ行ったんじゃあ!」
遠くの方でジャカルタの怒鳴り声が聞こえる。
俺達は目を合わせ、どちらからともなく笑った。
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