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そしてこの音が、誠一との二人きりのドライブの想い出の音なのだ、と思った。 私は今、誠一と二人きりのドライブをしている。 だがたぶん、いや、確実に誠一にとっては、 これは恋ではない。 でも、これは誠一との、二人きりのドライブなのだ。 私だけの… シートに深く体を沈め、目を閉じて、ドライブの音だけを聞いていたかった。 でも、ひどく悲しかった。
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