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「そもそもオレの前どころか、響の前で響を侮辱するあたり、お前、頭大丈夫か?ああ、大丈夫じゃないからそんな事が出来るんだよな。オレを尊敬するって言う割にお前等は響の事を馬鹿にするわ、最新型に拘るわ。結局便利さを追求してるだけだもんな、お前等は」
と、そうした具合に。
所謂オーバーキルもなんのその、とばかりに、まだまだ言い足りないと反論を重ねそうな勢いの青年に。
其れ程想われているというのは、アンドロイドとして嬉しい事だと思いながら響は、
「其の辺にしておいた方が良いと思うよ」
静止の言葉を口にした。
と、まるで其れが何かの合図であったかの様に、あれだけつらつらと反論を並べたてていた青年の口は1度ぴたりと閉じ、目線を響へと向ける。其処に先までの機嫌の悪さはなく、純粋な疑問だけがありありと称えられていた。
何で止めるんだ。オレはまだ言い足りない。此奴に容赦なんて必要ない。
そんな風に、口程に目に語らせながら、こてん、という効果音を伴って小首を傾げた。
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