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彼女は2018年、某日を境に三十路を迎えたようだ。彼女はまた一つ歳を取ったことに対して、落ち込んでいる。それと同時に流れゆく時の早さにも少なからず驚いている。
中学生の時、祖母を亡くし
走馬灯かどうかはわからない
三途の川で白い着物を着た老女に
首を絞められる夢を見た。
壊れたテープのような映像が目に写り
目を凝らした時には川越しで祖母が
何か話している、名前を呼ぶ以外、
何て言っているのか聞き取れない。
祖母「何でここに居るん?」
「分からへん、」
その後も祖母は何か話しているが、
全然、聞こえず、
見かねた祖母は仏様に聞いたらどうだ?
と提案した。言われるがまま
生まれて初めて仏様に何故、ここに居るのか
尋ねた、すると……
「…知らぬ」
この一言により、無事、現世に返ってきてしまった。
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