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報われない努力の行く末に、、、。
僕は猫。
今ダンボールにいれられて、田舎道の通り沿いの歩道に置かれた所。
ダンボールの中には、僕と同じ兄弟が6匹。
僕達、子猫兄弟は人間に捨てられたんだ。
運ばれる最中、海が見えた。
ここは海が見える通り沿いらしい。
車通りは多いが人通りは少ない。
日も暮れた夜から歩道に僕達は置かれ、兄弟みんなで、今ニャーニャー鳴いている。
…寒いよぅ。
それもそのはず、雪がパラパラ降り出していた。
早く拾って貰わないと、、、。
この6匹の中では僕が長男だ。
僕が1番先に生まれたんだ。
僕が1番えらいんだぞ。
そんな事を思っていると、僕達がニャーニャー鳴いている声が聞こえたのか、トラックが止まった。
【キキー】
「なんだべ子猫でねぇか?」
雪が降り始めた、この寒空に僕達を哀れに思ったのか、まず僕を抱えあげた。
しかし僕はダンボールに戻され、弟、妹、合計3匹をトラックに入れて、トラックは行ってしまった。
…なんで僕はダンボールに戻されたんだろう。
よく考えてみたら弟妹達の方が必死に鳴いていたような気がした。
…鳴いていた方が可愛く見えて、拾って貰えるのかな?
…みんな努力したから拾ってもらえたんだ。きっと。
僕はそれから必死に鳴いた。
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