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私はスーパーで材料を買い、いそいそと自宅へ戻ります。
本のついでに、たまたま見つけた可愛いエプロンを装着!
ウキウキしながら、お料理開始だ! っと思いましたが、私は実家で母の手伝いをした事が有りません。
材料を切るにも、包丁の持ち方は? 微塵切りとか、小口切りとかって何? 少々ってどの位?
私はレシピ本を片手に崩れ落ちました。
最初に買うのは、美味しそうな写真の上級者向けレシピ本じゃ無くて、初心者向けのハウツー本だったか。
そんな時です。お料理の妖精さんがポンっと現れました。
お料理の妖精さんは、あっという間に買って来た材料で、料理を作り上げました。
わかります? その時の私の驚き。
妖精さんが料理! そんな事では、妖精さんに慣れた私は驚きません。
手のひらサイズのちびっ子が、自分より大きな包丁を巧みに使いこなし、何倍もの大きさの重いフライパンを軽々と振り回すのです。
私は呆気にとられて、妖精さんの様子をただただ見つめるしか出来ませんでした。
お料理の妖精さんが作った物は、何と表現すれば良いのか、もう絶品でした。
語彙不足? 仕方無いでしょ! こんな美味しい物食べた事無いんですから!
とは言え、元のレシピを作った有名料理人の料理も、食べた事は無いんですが。
この時現れたお料理の妖精さんは、和食が得意な妖精さんだったみたいです。
何だか和食が続くから、偶にはパスタが食べたいな~と思い、スパゲッティーニを買って来たら、もう一人妖精さんが現れ、絶品パスタを作り上げました。
中華が食べたいなと、中華調味料を買って来ると、また一人妖精さんが現れ、極旨の中華を作り上げました。
そうして増えて行った、お料理の妖精さん総勢十名。
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