お掃除の妖精さん

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お掃除の妖精さん

 東京に上京してから、私は家事をまともにしていません。  何故なら、妖精さん達がやってくれるからです。  妖精さん達は、楽しい事が大好き。  でも年中遊んで暮らしている訳では無く、とても勤勉なのです。  妖精さん達にはそれぞれ持っている役割の様な物が有り、日々頑張ってこなしています。  そして、それぞれ持って居る役割を果たしている時が、妖精さん達にとって一番の至福の時間の様です。  中でも特に勤勉なのは、お掃除の妖精さん。  私の暮らしているワンルームのアパートには、お掃除の妖精さんが三人暮らしています。  お掃除の妖精さんは、昼夜を問わずお部屋をピカピカにしてくれるのです。  正直助かります。  だって、私が寝ている間に部屋はピカピカに、ゴミを出し忘れても妖精さんが捨ててくれる。  シャワーを浴びて浴室を出た瞬間に掃除が始まり、湯垢が綺麗に無くなっている。  私は、一人暮らしを始めて棚に埃が積もったのを見た事が有りません。  掃除機は、両親が買ってくれましたが使ってません。  楽です。助かります。一家に一台、いや一家に一人、お掃除の妖精さんが居れば、どんなずぼらな家庭でも、お家がピカピカになると思います。     
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