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健二は目を覚ますと自室のベッドに横になっていた。頭には包帯がまかれていた。
「大丈夫ですかお客様?」
問いかけた人の方を向くと車掌さんが心配そうにうかがっていた
「イタッ、僕はどうしたんですか?」
「お客様が1号車で倒れてるのをみつけたんです、それで取り合えず部屋のほうに運びました」
「それは有り難う、誰かに殴られたのかもしれない、警察に連絡してもらえますか?」
「してみますがこの大雪ではこれないかもしれませんよ」
「それでも頼みます」
そう言うと車掌さんは部屋を出た。健二は一人で考えた、平凡な人生を送っている僕になぜ牙を剥くものがいるのだろうか。
《私と付き合った男性はみんな死ぬのよ》
そう、あの女の言葉が頭を支配する
「まさか、あの女」
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