第4章 流星が消えるまで

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それから、秋のお彼岸と連休が終わってすぐに燿馬と恵鈴が二人仲良く遊びに来てくれた。 温泉まんじゅうを手土産に、クマ牧場に行った話や洞爺湖の中島に渡って鹿の群れに囲まれた話をしてくれた。 そんなことよりも私が聞きたいのは、 二人がどんな関係に進んだのか。とても気にはなっていたの。 「それでね。 私達二人だけの宿泊はやっぱり無理ってなったから、パパとママが駆けつけてくれてね」 「あら、そうなの?」 「結局、親子四人で仲良く一泊とまって終わったの…」 かなりガッカリした様子の恵鈴に対して、燿馬は落ち着き払って私に言った。 「あれで良いんだよ。 前にも言ったけどさ、俺はまだ責任取れるほどのことは何もできてないからな。 お前がどうしても人目が気にならないところで二人っきりになりたいって言うから連れて行ったけど、俺は今すぐお前とそういうことがしたいとは欠片も思わないし」 「思わないの?」と、私が聞くと燿馬は頬を赤らめて抗議の視線を向けてきた。 「美鈴ちゃん、なんで煽るようなことを聞くの? 面白がってるなら、怒るよ?」 「だって、男女がお互いに好意を持つということは自然の流れでそういう仲になるっていうことだもの。ね?恵鈴」 「…う…うん」 恵鈴まで真っ赤になっちゃって、可愛い。
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