第四話 身代わりの恋

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やっぱり理に助けを求めれば良かった。 両親は無理でも理なら分かってくれたかもしれない。 でも。 「ずっと山脇さんを見張りにつけておく気? 2年も?」 祐介の脅しは隙だらけだし、現実味がない。 「山脇は実務では役立たずだから丁度いいんだ。それに、こんな生活を続けていれば梓も慣れてくる」 「え?」 「元々社会に適応するタイプでも無かったろ?この限られた空間の方が居心地良くなってくるさ、お前はそういう暗い女だよ」 どこまでも私を侮辱し続ける夫。 「山脇や梓のやっていた事なんて、他の誰でも俺でも出来る」 本当に、目の前の花瓶を頭に打ち付けてやりたい衝動にかられた。 ーその時。 「はい、もしもし?」 祐介の電話が鳴った。
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