第四話 身代わりの恋

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けれど。 「社長なら居ませんよ、板垣さんの車は預かってます」 会社には、整備士のみがいて大橋の姿は無かった。 「忙しい人ですから、寄られる前にアポ頂いた方が…」 そう言って、どこも悪くない車を引き渡された。 「…はい、そうします」 洗車だけはしてあった。 複雑な思いで車に乗り、ダッシュボードを開けると封筒が一つ入っていた。 大橋からの、私宛の返事だった。
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