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ーオムスクの商店街にてー 「おーい、アレンシア1人でなにしてんの?ナターシャは一緒じゃねぇのか?」 同級生のサザンドラが話しかけてきた 「ナターシャ様には先程絶交されました」 「は!?なんで絶交したの?喧嘩か?」 サザンドラが驚きを隠せずに聞いてくる 「分かりません… 私はナターシャ様に何もしていないのですがナターシャ様は私と一生会いたくないみたいなんです」 アレンシアは先程までの事を思い出し泣き始めた 「大丈夫か?話しなら聞いてやるけど…」 サザンドラがハンカチを渡した 「ありがとうございます。でもこの件は私とナターシャ様の2人だけの問題ですので」 そう言ってサザンドラにお辞儀をして立ち去った 「アイツは大人より礼儀正しいなぁ」 サザンドラはアレンシアの立ち去る背中を見ながら感心していた。 アレンシアが1人で下校していると 「お姉さん、アンタロシア人じゃねぇだろ」 知らない男共に絡まれた。 「よくご存知で」 アレンシアは男達と目を合わさずに立ち去ろうとする 「なんでロシア人じゃねぇのにこんな廃れた国にいるんだ?」 男達はアレンシアの長く黒い髪を触りながら聞く 「私は好きな人がいるからロシアにいるのです」 アレンシアは男達のボディタッチを我慢しながら言った 「恋人か… それにしても災難だな。好きな人がロシア人なんて。俺だったら自殺したくなるな」 そう言いながら大笑いしていた 「勝手に死んでいて下さい」 アレンシアは冷たい目線で言って男達から離れた。 「恋人か… 」 アレンシアは冷たく白い青空を見ながら笑った
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