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幼少期 2
「殺さないで… ウクライナ人を騙す気はなかったの。ホントにお腹が空いていただけなの!」
「大丈夫ですよ!私はアナタを殺す気もありませんし、ロシアが嫌いでもないです。も、もし良かったら私と友達になりませんか?」
アレンシアは女の子に手を差し出した
「いいの?」
女の子は震えた声で聞いてきた
「その代わり条件があります!その条件を聞けなかったらこの店から出ていって下さい」
アレンシアは女の子の頭を撫でながら言った
「条件とは…条件とは何ですか?」
「条件とは、アナタの名前を教えて下さい。それだけです」
アレンシアの言葉を聞いた女の子は
「ナターシャ!ナターシャっていうの!あなたは?」
ナターシャの元気な声にアレンシアは驚き
「わ、私はアレンシアです。ナターシャ様これからよろしくお願いします」
アレンシアがナターシャの目を見て言うと
「さ、様なんて付けなくていいんだけど!」
ナターシャは顔を真っ赤にしながら恥ずかしがっていた
「いえいえ、ナターシャ様は私の初めてのお客様なので。あと、初めてのお友達ですから」
その日からナターシャとアレンシアの辛くも楽しい日常が始まった。
そんな幼少期の思い出に1人耽っていると
「アレン!アレン助けて」
ナターシャの声が聞こえてきた
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