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ゴミ屋敷
「ナターシャ様!?どちらにいらっしゃるのですか」
アレンシアはナターシャの声を冷静に聞きながらナターシャのいる場所まで走った
「アレン!ここよ!ここにいるんだけど!」
街角の暗いゴミ屋敷のような場所からナターシャの声が聞こえた
アレンシアは、すぐさまそのゴミ屋敷に入ろうとしたが
「お姉さん、ここは会員制のバーでね。ロシア人は入れないんだよ」
スキンヘッドの男が近寄ってきた
「私はウクライナ人です。私の友達の声が聞こえたのですがココは人身売買のお店ですの?」
アレンシアの冷静な判断に
「お姉さん、勘がいいね。もしかして小さい嬢ちゃん探してるの?」
スキンヘッドの男は似合わない笑顔で聞いてきた
「そうよ。いくら出せば買えるの?お金なら沢山あるわ」
アレンシアは学生鞄から大量の札束を出した
「あんたもしかしてガーデン財閥の娘さんか?」
スキンヘッドの男は少しだけ怖じ気立ちながら聞いてきた
「そうよ。そして、あなた達が捕まえた女の子は私の妹よ」
アレンシアは嘘だとバレないように冷静な口調で言った
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