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「確かに悠馬ってあんまりそういうのやらなそうだけど、ちゃんと返事くれてたよ。仕事で遅くなった時も、一言だけでもメッセージ入れてくれたり」
櫻子がそう言うと、藍李が驚愕したような顔で「えっ!?」と大声をあげた。
「ホント……? 櫻子ちゃん、悠馬を庇うために話盛ってない?」
「……なんで庇うってことになるのかわかんないけど、でも盛ってないよ?」
その答えに、藍李は頬を押さえて俯く。
「あ、藍李さんっ!?」
オロオロしながら櫻子が声をかけると、藍李が顔を上げて再び櫻子に抱きつき、その勢いに危うく押し倒されるところだった。
「渡英前のことが嘘みたいっ! ラブラブっ!!」
「え……」
藍李のはしゃぎっぷりに櫻子は目が点になる。
義姉もこんな風にはしゃぐことがあるんだ、と思わず冷静な目で見てしまった。
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