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「うわぁ、どっかから見てたんじゃないの?」
「んな訳ねーだろ!」
「だって、タイミング良すぎ! ね、藍李さん?」
「そうだよねー」
女二人が結託すると、対抗するように悠馬も須王を味方に引き込もうとする。
「俺、完徹なんですよ? なのにこの扱いどう思います??」
「うわ、お疲れ……。もしかして、仕事が忙しい時期だったか?」
「いえ、プログラムのバグでシステムがちゃんと動かないって、急にヘルプで駆り出されてました……」
「あー……」
SEである悠馬は、システムの設計だけでなく、プログラムもこなす。だから、こういった際にヘルプで呼ばれることが多々あるのだ。
「でも、徹夜の割には元気じゃない?」
櫻子が悠馬の顔を覗き込みながら言うと、悠馬は櫻子の額を軽く指で弾いた。
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