ナチュラル (01)

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「うわぁ、どっかから見てたんじゃないの?」 「んな訳ねーだろ!」 「だって、タイミング良すぎ! ね、藍李さん?」 「そうだよねー」  女二人が結託すると、対抗するように悠馬も須王を味方に引き込もうとする。 「俺、完徹なんですよ? なのにこの扱いどう思います??」 「うわ、お疲れ……。もしかして、仕事が忙しい時期だったか?」 「いえ、プログラムのバグでシステムがちゃんと動かないって、急にヘルプで駆り出されてました……」 「あー……」  SEである悠馬は、システムの設計だけでなく、プログラムもこなす。だから、こういった際にヘルプで呼ばれることが多々あるのだ。 「でも、徹夜の割には元気じゃない?」  櫻子が悠馬の顔を覗き込みながら言うと、悠馬は櫻子の額を軽く指で弾いた。
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